今回のテーマは『香りをめぐるアロマなおはなし』で、科学館のお隣、にかほ市総合福祉交流センター内のレストラン「ビアン」を会場に、市内外から10人の参加者で開催しました。
ゲストは、秋田市の香水専門店「パレアンヌ」代表の中田邦子さん。香水コーディネータであり、県内の地域資源を生かした香りづくりに取り組む研究者でもあります。
オープニングのあいさつで、中田さんから「五感がフル稼働する2時間にしたい」とのお話があり、結果的にそのとおり、とても刺激的な会となりました。
最初に、人はどこで香りを感じているのかという話題からお話が始まりました。
私たちが香りによって記憶や感情をを呼び起こされやすいのは、香りを認識する際の脳の部位(大脳辺縁系→前頭葉)によっているためだそうです。
そうした香りと脳の関係が明らかになってきたため、アロマテラピーをはじめ元気・癒しといった健康面での香りの効果が注目されています。
中田さんのお話は、その後、身近にある植物やそれらの香りの活用のお話など、今日のテーマどおり「香りをめぐる」多岐にわたる話題に及びました。
その都度、中田さんからは、香水を含ませた試香紙が参加者へ手渡され、その香りの印象や成分などについて、みなさんの意見や質問で場が盛り上がりました。
後半はゲストと参加者とのトークタイム。
「犬を飼っていて家の中のにおいが気になる」、「オーデコロンなどの使用期限は?」などの質問、相談が寄せられ、中田さんから回答をいただきました。
会を通じて、「香り」が持つ神経科学面の効果や個性・空間づくりへの活用など、様々な可能性について学ぶことのできた2時間でした。
たくさんの種類の香りを試して、参加者のみなさんの前頭葉、活性化しました?
次回も「みんなが先生、みんなが学生。」のサイエンスカフェをお楽しみに!