今回の展示は、去る10月2日から順次発表されたノーベル「生理学・医学賞」「物理学賞」「化学賞」の受賞者及び研究成果をパネルで紹介しています。
研究の内容に関してはとても難解ですが、その成果が私たちの生命や環境にどのように影響しているのか、または活かされているのかについて考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。
そのひとつが、10枚のオリジナルリトグラフ(石版画)『電気の精』。フランスの画家ラウル・デュフィ(1877-1953)の作品で、電気の発見と進歩に貢献したギリシャ時代からエジソンまで110人の人物が年代順に描かれています。
この作品の原画は、1937年のパリ万国博覧会に出展された縦10メートル・横60メートルの巨大な油彩画で、現在はパリ市近代美術館に所蔵されています。
伝え聞くところによると、10枚そろいの作品は国内でも貴重だとのこと。…ちょっと高いところにありますが、鑑賞の価値あり!です。
もうひとつご紹介したいのが、『モールス通信機』の模型です。
これはおそらく国内唯一のもので、アメリカのスミソニアン博物館に展示されている現物を米村でんじろうサイエンスプロダクションのチャーリー西村さんが苦心の末スケッチし、それをもとに製作した作品です。
フェライト子ども科学館の移動実験教室(市内各小学校にスタッフが出向いて実験工作体験を行う教室)のメニューで子どもたちにはおなじみのモールス通信機、人類の通信史に重要な役割を果たしたその姿をぜひご覧になっていただきたいものです。
…もちろん、発明者サミュエル・モールス(1791-1872)の肖像は、前述の『電気の精』の中に描かれていますので、ぜひ探し出してください。
みなさまのご来館をスタッフ一同お待ちいたしております。